抜けるような空の下、余りにも天気が良くて勿体無い!と思い、良く通り過ぎるけど行ったことが無かった神社へ行ってみました。
道端にひっそりとある小宮、車のナビによると「宝竜神社」となっています。
道路を挟んで反対側には公園があります。
最初の写真の森が神社と公園なのですが、離れてみると、神社と一続きになって見えます。元々神社の敷地だった場所に道路が通って分断されたのでしょうか?
神社正面。
鳥居には名前などは書かれていません。
左右には狛犬が守っています。
吽形(うんぎょう、左側の口の開いていない方)の口元にはセミの抜け殻が…。
鳥居の注連縄(しめなわ)などが新しくなっています。小さいながらも良く管理されていて、地元に愛されていると感じます。
宝竜神社の社殿です。この日は本当に天気が良くて、後光がさしております!
神社の名前や御由緒書きなどは無いです。賽銭箱も無く、社務所も無いので御朱印 も頂けないと思われます。
この形は像でしょうか? 秋田ではあまり見かけない気がします。
社殿後ろから。コンパクトながら、つくりはしっかりとしています。
境内には仏像群も。
境内には一際大きなケヤキの木がありました。注連縄は無いのですが、こちらがご神木なのでしょうか?
詳しい樹齢は分かりませんが、100年以上は経っていそうな巨木です。
神社全景。
この記事を書くにあたって、『宝竜神社』を調べてみたのですが、非常に情報が少ないです。どうも、全国的にはあまりメジャーな神社では無いようで、ほぼ北東北に限られているようです。特に有名なもは『遠野物語』の『ホウリョウ神』で、ホロ、ホロハなどとも呼ばれているようです。これらの言葉はアイヌ語が語源と言う説もあります。
ん?秋田県でホロハといえば保呂羽山(ほろわさん)??
保呂羽山付近も昔はアイヌが住んでいたそうですし、坂上田村麻呂の征夷後に現在の漢字が当てられたそうですが…
ちなみに、保呂羽山の里宮では毎年「保呂羽山の霜月神楽」が行われており、国の重要無形民族文化財にも登録されています。こちらの神楽では、現在の巫女の原型とも言われている、神子が信託を告げる場面もあり、神子の姿を現在に伝えているものです。
元々は、日本の神話が体系付けられる前から信仰されていた、雨乞いや雷の神様と言う感じがします。
小さいながらも、日本人の歴史を感じさせる神社でした。