山形県鶴岡市にある、羽黒山五重塔が150年ぶりに御開帳されます。
こんなことは一生にもう無いぞ!、と思い見てきました。
※月山 羽黒山詣の道中にて
御開帳は平成30年4月28日~11月4日までの期間限定で行われます。天皇陛下在位30年、祭殿再建200年、羽黒山が神社になって150年と色々と節目の年ということを記念して秘中の日とされてきた国宝 羽黒山五重塔の内部を特別に公開するそうです。
羽黒山大鳥居
※現在は90年ぶりに建て替え工事を行っているようです。
五重塔に入る前に、入場券を買い、山伏さんから御祓いを受けます。
拝観料は、五重塔のみで500円、羽黒山頂での秘仏の拝観を合わせた共通券の場合は700円です。共通券だと個別に買うより100円安くなります。
こちらの秘仏は本邦初公開となっているそうなので、時間のある方は一度ご覧になられてはどうでしょうか。
御祓いを受けたら、まず塔の一階部分の見学をします。
列に並ぼうとしたら、この列は二階部分を見るために並んでいるようで、一階部分は並ばずにすぐに入れました。
内部には塔の設計図や儀礼品、祭壇などがありました。まずは祭壇にお賽銭を入れ手を合わせましょう。出口付近にはテレビも置かれ、五重塔の歴史などが流されていましたが、人の列が繋がっていたので 内容は良く分かりませんでした。
あと、塔内部は全面的に撮影禁止でしたので、今回は外観しか撮影できませんでした。
羽黒山五重塔は、東日本における、唯一の国宝の五重塔です。東北地方では最古の塔と言われ、室町時代(1372年)頃に建てられたと言われています。高さは29.2mあります。
相輪部。ここだけで7mあります。
屋根はこけら葺になっています。こけら葺は、薄い木の板を何枚も重ね屋根の形を作っていくものです。瓦などの硬いものと違って、薄い板はしなるので、自由自在に曲げて形を作ることが出来ます。
純和風で彩色は施されていない素木で作られています。
一階部の出入り口。即席に単管で階段が作られています。
右側は二階へと上る簡易階段 です。
こちらから二階部分へ上がって行きます。強度の問題か、入場規制をしながら上っていっていました。こちらも単管で組まれているので良く揺れます。足元には注意しましょう。
二階部分は人が入るようには作られておらず、仮設で作られた物見台から中を見るような形になっていました。内部と言っても部屋になっている訳ではなく、芯柱を見るためのスペースといった感じでした。芯柱は釘を使っておらず葡萄の蔓を巻いて固定されていて、実際にその様子を見ることが出来ます。
普段取らない体勢で、普段見れない部分を見ることができ、テンションが上がって行きました。
また、上り下りの時に、こけら葺や支える複雑な構造など外から見ても飽きないものでした。
列で並んでいる時も山伏さんがほら貝を吹いたり、鳥のさえずりが聞こえたりと色々楽しめる旅でした。
追記:
夜には五重塔のライトアップも行われているそうです。