前回は、秋田県にかほ市にある獅子ヶ鼻湿原で奇形ブナの木の「燭台」まで見て来ました。
今回は、この森の目玉の「あがりこ大王」を見て行きたいと思います。
前回見てきた「燭台」以外にも変わった木は沢山あります。
奇妙な木の姿を見ながらさらに奥まで進んで行きましょう。
数分歩いて行くと、今度は石で作った山のようなものが見えてきます。
こちらは炭焼き窯です。
ここでは、江戸時代からブナを利用した炭焼きが行われていました。
こちらの森では萌芽更新を利用した炭焼きが行われ、その結果変わった形のブナの木が多く残されたようです。
こちらの炭焼き窯は今でも使えるほどしっかりとした形で残っています。
このような自然の中でも人の営みが残っているんですね。
そして、炭焼き窯から少し登って行くとついに…
巨大なブナのあがりこが見えてきます。
こちらが、あがりこ大王です。
森の巨人たち100選にも選ばれている木です。
葉の広がり方が一本の木とは思えません。
あがりこ「大王」の名前にふさわしい威容ですね。
あがりこ大王の周辺は木道が作られていますが、写真撮影などで足を踏み外さないように注意が必要です。
幹回りの直径が7.62mで樹齢は300年以上と言われています。
このような奇形ブナとしては日本一の太さになっているようです。
ここにはベンチも置かれていており、ちょっとした休憩には丁度良さそうです。
良く見ると、所々枯れてきてしまっている部分が見られますね。
そういった場所はワイヤーで固定されていて、折れにくいように対策がなされています。
あがりこ大王の下で休憩を済ませたら、分かれ道まで戻って行きます。
あがりこ大王を見た後では、他のブナは小さく見えてしまいますね。
ここからは、もう一つの見所の鳥海マリモと、出つぼを見られる道へ進んで行きましょう。
では丁度良い区切りなので今回はここまでです。
次回はこちらからお届けしたいと思います。