※千秋公園内の與次郎稲荷神社
今回は、今も残っている与次郎稲荷神社を見て行きたいと思います。
秋田県内では、
明治25年か29年に、
秋田市保戸野にあった金砂神社から移されました。
現在でも、この当時のおいなりさんの一部が残されています。
2.大仙市大曲 大川寺境内
お寺の境内の中にある神社です。
久保田藩主が大川寺に泊まった際、
住職に与次郎の悲劇を話し、
感激した住職が境内に与次郎を祭る祠を建てたそうです。
ただ、寺が昭和2年に全焼したため、
口伝のみで証拠となる書物は残っていないそうです。
いわれは確かではないそうですが、
境内で祭られている祇園稲荷が与次郎稲荷を祭ったものだそうです。
直接与次郎伝説とは関係は無いですが、
大川寺のようにどこからか聞き伝えられて、
祭られるようになった可能性があるようです。
山形県では、
1.東根市六田
与次郎が倒れたと伝えられている場所の近くに建てられた社です。
一般的な稲荷神社におけるキツネは、「神の使い」とされ祭神は別にいます。(多くは稲穂の神様)
ところがこちらでは、
「与次郎大人の霊」と与次郎そのものが祭神となっている珍しい神社です。
また、周辺では与次郎を観光に利用しているようで、
この商魂のたくましさは、秋田県民も見習わないといけませんね。
次回は、与次郎が飛脚として重用された理由である足の速さ(秋田→江戸を6日間!)の検証をして行きたいと思います。
( つづく )