秋田を旅したい

つれずれなるままに秋田を季節感を求めてぶらぶらしています。たまに県外へ遠出もします。

与次郎きつね伝説 その5

f:id:murabitosonoiti:20180720105952j:plain秋田市 與次郎稲荷神社内のお稲荷さん

 

  

伝説では与次郎は6日で久保田藩から江戸を往復したそうですが、

実際に可能なのでしょうか?

 

 

 

当時の参勤交代は、

 

 久保田城-(118km)→六田駅ー(191km)→白河宿ー(186km)→江戸

を通り、トータル565kmの道のりでした。

この距離を、初代藩主 義宣は12日かけて移動していました。

 

他の例では、当時の賞金レースのようなものの記録があり、

早くても6~7日はかかっていたようです。

(梅津政景日記 寛永元年5月9日)

 

また、似たような距離の例では、

赤穂事件(江戸赤穂間620km)での記録があり、

4日半の日程となっていました。

ただ、この場合は早籠で移動しいるため、

担ぎ手は途中で交代していました。

さらに、移動していた東海道は、

当時最も整備されていた街道なので、

難所の多かった羽州街道とは比べられないかもしれません。

 

参考までに、現代の記録と比較すると、

2018年箱根駅伝で最下位の記録で、

 大手町~芦ノ湖往復217km

11時間40分となっています。

 

単純に3倍すると

651kmを35時間となりますが…

どうでしょうか?

あながち、不可能では無いような感じもしないでしょうか?

 

( つづく )