秋田市民から、「みよしさん」、「さんきちさん」と親しまれている太平山三吉神社へやってきました。
現在でも三吉神社は北海道~東北、果てはブラジルのサンパウロまで広がっていて、これらの太平山講・三吉講の総本宮です。
御祭神は
・少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)
病気を治す、医薬の神様
この性質から、薬師如来と習合されていた時代もありました。
・大己貴大神(おおなむちのおおかみ)
別名:大国主命、大黒様
国作り、縁結び、家庭円満の神様
・三吉霊神(みよしのおおかみ)
力、勝負、勝利成功、事業繁栄の神様
秋田の地元の神様で、曲がった事は大嫌い、力持ち、弱気を助け悪をくじくと、正義の味方のような神様です。
まずは手水舎で身を清めて…。
自動センサーで龍の口から水が出てきます。
次に神様に挨拶をしましょう。
社殿は太平山の姿を模して作られているそうです。
その前には、「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)式」の茅の輪が残されていました。健康を祈りながら茅の輪をくぐると穢れが祓われ、その後の半年間の酷暑を乗り切れるよう願うものです。
6月と大みそかの年2回実施されています。
境内には、
御祭神は
・宮比大神
おそらくアメノウズメの事だと思います。
アメノウズメは漢字では天宇受売命、天細女命などと表記されますが、芸能事の神様として知られていて、佐瑠女神社など芸能人が参拝している神社もあります。
芸能事に興味がある方は是非参拝してみましょう。
・坂之上田村麻呂大宿禰
坂上田村麻呂の事です。平安時代に蝦夷(蝦夷)征伐で功績を残したことから、武芸の神として親しまれています。
神楽殿
別雷大神が祭られています。
賀茂大神と同一視されることもあります。
ご利益は諸災厄除け、開運、祈雨・止雨、河川・農事・産業守護 など…
巨大な刀(刃が下向きなので太刀?)もありました。
三吉さんの力強さの象徴でしょうか?
飲山亭(いんざんてい)
秋田藩主佐竹公の雪見御殿です。名前の由来は、お酒を入れた盃に太平山を映しいれ、それを飲み干していたことから名付けられたと言われています。
元々雪見御殿だった場所を、藩主が太平山遥拝所として神社に寄進したという歴史を感じられる場所です。
太平山遥拝所
古くから信仰の対象となっている霊峰「太平山(たいへいざん)」(1.170m)をのぞむ遥拝所があります。
太平山に宿る神は少彦名大神と大己貴大神とされ、中世には修験道の霊場として崇敬されていたようです。(少彦名大神が薬師如来とされた時代があったため)
頂上にはこれらの神々が祀られた奥宮があります。
この日は太平山を見ることが出来ました。(写真中央)
正参道の逆側から出ると東参道に出てきます。
大駐車場に車を停める場合はこちらから参拝した方が近いです。
鳥居の左右にも末社があり、
左側には雪見稲荷神社
御祭神:お稲荷さん
平成13年に函館市の関係の神社から、奉納されたそうです。
右側に赤沼唐松神社
御祭神:唐松大神
大仙市協和の唐松神社へもうでた講中の方々が、子授け・安産の神様の御分霊を頂いてここに祀られたそうです。
この唐松神社は古くから古くから女性に信仰されており、秋田藩主も娘の為に安産祈願をしたところ無事に男児を出産したと言い伝えられています。
安産祈願ならぜひこちらのお社で!
階段脇ではちょうどアジサイが見ごろでした。
他にも大駐車場に2社あり、
赤沼稲荷神社
御祭神:お稲荷さん
女郎子山に祀られていた稲荷社…、との事ですが女郎子山がどこの山なのかがよく分かりませんでした。
祖霊社(それいしゃ)
三吉神社で神道式の葬儀を行われた方々の御霊を御祀しているそうです。
御参りで疲れたら、表通りのお菓子やさんで休憩しましょう。
こちらはソフトクリームからオムレットなどの洋菓子、昔懐かしい和菓子、お土産のお菓子なども取り扱っています。