5月5日に中尊寺を訪れたら、鎮守社である白山神社で祭礼が行われていました。
今回はその祭礼の様子をお届けします。
祭礼はこちらの能舞台で行われます。
境内のご案内 │ 中尊寺を巡る │ 関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
こちらの能舞台は1853年に建立されたものです。
茅葺屋根で入母屋造りで、国の重要文化財に指定されています。
笛が囃子座(はやしざ)につきました。
これより、白山神社祭礼 古実式三番(こじつしきさんば)が執り行われます。
笛が鳴り始めました。
古実式三番の古実は、故事で「吉例の」と言う意味です。
後見が先立って、翁(おきな)が現れました。
古実式三番の式三番は、翁のことです。
翁が舞台の中央に立ち、後見から扇を受け取ります。
後見が定位置に着きます。
翁が、袖の露(長く垂れているもの)を取ります。
笛が鳴る中、翁の舞が続きます。
笛が鳴り止みました。
翁が扇を前に開き、謡を唱え始めます。
こちらの舞は、毛越寺の「延年の舞」(重要無形民俗文化財)に似ているとも言われていて、「中尊寺の延年」とも称される場合もあります。
中尊寺の四方の山河秀峰を褒め称えて行きます。
最後に中尊寺の由緒を物語り、千秋万歳をことほぎます。(喜びの言葉を言います)
一連の流れが終わった後、後見を先立って翁が去って行きました。
以上です。
正直、説明のチラシが貰えなかったら全く内容が分からなかったと思います。
ですが、長く続けられたものの説得力というか、存在感というか何か不思議な力を感じられました。