※エリアなかいち前 与次郎くん
講演前に、明徳館ボランティアの会による紙芝居
「千秋公園与次郎稲荷ものがたり」の読み聞せを拝見しました。
与次郎ぎつねの伝説の概要を分かりやすく知ることができ、
また、読み聞かせ方の熱演で思わず引き込まれてしまいました。
まだご覧になられていない方は、機会があれば見る価値があります。
一同拍手の後、講演が始まりました。
本題に入る前に、与次郎伝説に信頼性はあるのか?
についての話から入りました。
突然ですが、
トロイヤの木馬 (トロイの木馬)のお話をご存知でしょうか?
映画『トロイ』などでご存知の方も多いと思います。
舞台となったトロイアも存在が疑われていました。
しかし、ハインリヒ・シュリーマンという人に発掘によって
遺物が発見され実在することが証明されました。
このように考古学は日々定説が変化しています!
1つの発見で常識が引っくり返ることもザラなのだそうです。
与次郎きつね伝説も、頭から否定する必要は無さそうです。
また、現在まで残っている記録というものは、
全て公平に残っているものでは無く、
政治権力者にとって都合の良いものしか残っていない事が多いそうです。
そこで与次郎きつね伝説を見て行くと、
一方で民話や伝承などは、藩を超えて残されているのですが、
藩の公式記録にはそれらしいもの全く残されていないそうです。
この事実は何を意味するのでしょうか?
その時の権力者が都合の悪い事実を
意図的に残さなかったのでは・・・??
だいぶ陰謀論じみた話になって来ましたが、
次回は実際に残っている文献を見ながら
伝説を検証して行きたいと思います。
( つづく )